
眺めるだけで心が癒されるものがあります。存在自体に没入するようになり、不要なすべてを忘れるようにする魔法のようなものがあります。誰かには愛する恋人かもしれません。ペットや愛着するもの、私のように自然を通してこのような感想を感じる方も多いでしょう。 私は水揚げバラを眺めるとそんな気がします。枝を軸に並べて、風に一方でゆっくりと体を傾けることを繰り返す様子を見ているなら、長い枝と葉が心に積もったものを横に掃き出し、空になったそこを再び触れてくれるような気がします。長い枝が上に湧くことができず、力なく下に伸びて醜い方もしますが、むしろその姿が気品と風情を感じさせます。力を引いた姿からむしろ力を得る面白い現象です。 家の近くのスターバックスの窓辺の席に座ると、遠くに建物の間にしだれ柳の一本が見えます。眉間を突きながら真っ最中のノートパソコンを叩きつけてしばらくぼんやりと頭を上げると間もなくその場にはしだればらがあります。いつも、同じ場で、変わらないその木が話しかけます。 #느티나무